盛岡市での講演会

先週になりますが、盛岡市の主催で市内東部にある八幡、河南地区の飲食店組合の皆さんに向けて講演をさせていただきました。





テーマとしては「再生と原点回帰」といったところです。これはうちの会社の今年の大きなスローガンであり、我々自身が取り組んでいかなければならないことなので、そういう思いもあったのですが、もう一つはこの河南地区自体の再生そのものも今回の大きな主旨なのです。




この河南地区は盛岡市の駅から東へ向かい、車で10分程度のところなのですが、昔々は盛岡を代表する繁華街だったらしく、その当時は平日でも歩行者同士が肩がぶつかる程の賑わいだったそうです。





地区一体を一通り見てきましたが、その当時の面影は所々あるのですが、正直、現在においては相当さびれた状態であり、再生自体も容易ではないだろうと感じました。






その半面、そこからもう少し、駅方面に戻ると、じゃじゃ麺で有名なパイロンという店がある古い横丁街があるのですが、そこは市が再開発で一帯を更地にしてビルにする構想があり、地元民の反対も大きいそうです。





この件に限らず、仙台もそうですが、街をリノベーションするというテーマは同じなのに、古き良きものを残す、または再生するという方針と再開発でビル並びに施設を建てるという真逆といっていい方針とが、どういう流れで変わっていくのでしょうか?






どっちがいいとか悪いとかという話ではないです。昔、繁栄してた繁華街が衰退してるのは、これに限ったことではなく、全国至る所にあり、特に現在、東北はほとんどそういう所ばかりといって過言ではありません。その反面、東京では浜倉さんプロデュースを中心にした横丁ブームがまだまだ盛り上がってます。先日も有楽町産直飲食街に行った時は、お客さんで溢れかってました。仙台もかつて、三越の向かいに東一連鎖街、通称ションベン横丁というのがあったのですが、現在、そこの跡地にはテナントがガランガランで人っけもあまり無い、うら寂しい再開発ビルが建っており、今では周辺の人達や歩行者までもが、「ションベン横丁の時は良かったよね!」という会話が飛び交う状態です。





実際、古いものを再生するのは口でいう程、簡単ではなく、老朽化した設備面、環境面、火災などのリスク等を想定すると、新しいものにした方が手っ取り早いし、さらに一番重要なのは、ボロボロの環境で何十年かを経て、現代の社会環境や文化とのギャップにとうの昔にやる気をなくしてる人達のモチベーションを再度、上げられるのかというメンタル面の問題をクリアしなければなりません。





だからこそ今回の河南地区の人達には頑張ってほしいと強く感じました。自分で何か協力できることがあれば、微力だけどお手伝いしますということを伝えました。





浜倉さんもよく言ってますが、横丁には連帯感、一蓮托生的なものが絶対的に不可欠です。うちも仙台夜市に2軒、出店してますが、そういった雰囲気はちょっと薄いと感じてます。特にエンタメ型の横丁においては、店というよりも横丁そのものに足を運びたいという、お客さんの動機づけが必須なのです。そうじゃないとお客さんは足を運んでくれないのです。横丁内で足を引っ張ってる場合ではないのです。





この面をクリアするためには、横丁に入居したい人に最初にそこを理解してもらわないとダメだし、安易に進めると崩れるのは目に見えてます。



苦労が絶えないのですが、その分、やり甲斐も大きいはずです。特に河南地区のケースは、古くからの地元の人達がほとんどで、市や銀行などの人達も手弁当で再生に参加してる雰囲気を感じました。やはり、自分達の町をもう一度盛り上げたいという強い思いが全てです。僕自身にとっても、今年の会社のスローガンを成功させるためのいいきっかけと勉強になりました。
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by styles-v | 2011-03-06 01:45 | 佐々木ブログ

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